• テキストサイズ

【進撃の巨人/リヴァイ】君が描くその先に

第32章  裏切り者達


 散弾のように飛んでくる瓦礫を避けるのに精一杯になっていた私達の横を、ヒュンッと飛び抜けていった人影があった。

 その素早さと、一瞬見えた黒髪のせいで、リヴァイ兵長かと思ったが、よく見るとそれはミカサだった。
 彼女は目にもとまらぬ素早さで、女型の頬を大きく切り裂いた。やった!女型にようやく攻撃が届いた!でもこれだけの人数でかかって、やっと一太刀だなんて…。

 巨人化したエレンがその後すぐに合流して、一時、女型とエレン巨人の激しい格闘戦になった。街を破壊しながら二人が転げもつれ合っている内に、私たちは迂回して壁近くの建物の屋根に退避した。
 二人の戦闘の行方を見守りながら、女型捕獲の機会を伺った。

 巨人の練度の問題なのか、それとも中身の格闘能力が影響しているのか、女型の鋭い蹴りをくらってエレン巨人が膝をつく。
 その後、硬質化した拳を何度も何度も振り下ろされ、エレン巨人は頭部を激しく破壊され、身体半分を建物に埋もれさせるようにして倒れ込んでしまった。

/ 660ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp