第9章 つんでれアクアマリン【A×O】
短めにカットしてもらい、髪色も明るくなり、主張し過ぎないメッシュも入って。
「凄いいいよ!翔ちゃん、イメージ通り、いや、イメージ以上だよ~!流石だよ、ありがとうね~」
「よかった♪俺が言うのも何だけど、前よりずっと爽やかさが際立ったっていうのかな?あか抜けた、っていうかさ…」
「あか抜けた??ほんとに~?」
「今までのも、俺がやってたから、言いにくいけどさ(*^-^*)ね!智もいいって思うでしょ?」
急にふられた智くんは、ちょっと驚いた顔をしたけど、
「ほんとに。凄く、カッコいいです…」
そう言ってくれた。
言ってくれたばかりじゃなく、鏡越しに俺を見て、少し笑ってくれた。
か、可愛い!!(≧▽≦)
もう一回見たい!もっと笑って欲しい!!
「ほんとに??カッコいい?智くん、もう一回言ってよ!」
「え…あの…俺、か、片してきます…」
「あ、智くん!」
行っちゃった~(´;ω;`)
そんな俺を見て、翔ちゃんが可笑しそうに肩を揺らしていた。
もう~…逃げ無くたっていいじゃん///
智くんが出て行ったドアの方をいつまでも見ていると、そんな俺に、翔くんが、
「この後、飯でも行かない?」
と言って来た。
飯か…
もうこの後予定もないから、コンビニでなんか買って帰ろうかと思ってたけど…
「もうこれで客もいないし、片付けて閉めるだけだから。」
「うん、いいね~、たまには翔ちゃんとゆっくり…」
「智も連れてくよ」
えっ!?
今、なんて…?
「あいつも、時間外までやって貰ったから、一緒に連れてこうかな、って…いいかな?」
「い、い、い、いいに決まってんじゃん!」
「ふふふ、じゃ、決まりね~♪急いで片付けちゃうから、ちょっと待っててね」
待ってる待ってる!!
いつまでだって、待ってるよ~!!
思いがけず、智くんとご飯行けるなんて!!
↑翔ちゃんもいますよ~(^^;
俺は、弾む気持ちを抑えきれなかった。