• テキストサイズ

Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第9章 つんでれアクアマリン【A×O】



【SATOSHI】


どの面ツラ下げて……って。

ある意味、ミモノじゃん?て思って
逆にちょっと楽しみにして部屋に入ったけど。

相葉雅紀はやけに…

挙動不審で
カミまくってて

そんで…

気の毒なくらいに焦ってた。

「ごめんなさい!俺、バカだから、
思ったことつい、口に出しちゃって…」

…って
やっぱり思ってたのかよっ…(。ー`ωー)


まぁ…それでも

「ホントに、申し訳なかったって…
ずっと、気になってて…」

今回は言葉を選ぶようにして。

謝りたい気持ちを一生懸命表しながら
シャンプー台の上でペコリと頭を下げる相葉雅紀は

事務所の後輩の起こした失態に対して
凛とした態度できっちり謝罪した先輩とは
別人のように……可愛くて……





……はぁっ(*゚◇゚)?

可愛くて…っ?

ちょっ…待て待て待て。

コイツは俺の大っ嫌いな
チャラチャラした世界の住人だぞ?

傍若無人で
俺様第一で

周りの人間全員が自分のことを
褒めそやして持ち上げてひれ伏してくれる←違う
と思っている軽薄な輩ヤカラだぞ?

今のこの謝罪だって
きっとゲイである俺に興味があって

繋ぎとめておきたい…だけの…はず……



…………(。ー`ωー)



「分かりました。もう、いいですから…
イス、倒しますよ?」

俺は小さなため息をついて。

もうこの件に関しては
考えるのはやめようと思った。


俺の真下で
ヤツが不安そうに見上げてきてるのがわかるけど

それには視線を合わせずに
顔の上にタオルをそっと掛ける。


「………」
「………」


べ、別にっ…
怒ってるわけじゃないからな?

誰に対しても
自分から話しかけることはしない人間だし…

誰に言うとはなしの言い訳を
ひとり心の中で呟きながら

お湯の温度を調整して髪を濡らしていく。

「温度…だいじょぶですか?」
「…うん…ちょうどいい…」

おとなしくそう答えてから
彼の喉仏がグリンと動いたのを見て

なんだか…
胸の奥でザワリと音がした。



/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp