• テキストサイズ

Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第9章 つんでれアクアマリン【A×O】



「え、と…あの…智くんはさ?
今日は…そのぉ~…ゲイ、としての
オブザーバー…的な?…役割?」


はぁぁぁっ?

なに言ってんの、コイツ…っ…

なんでここに
ゲイっていうワードが出てくんだよ!

意味わかんねぇ…

せっかくまぁまぁの対応じゃん
って褒めてやってたとこなのに

全部帳消しだろっ…


俺の頭はあっという間に沸騰して
思わずガタン!と音を立てて立ち上がった。

小馬鹿にしたような言い方…っ…

許せねぇっ…(>0<〃)!

…と拳を握ったら。

「俺が同席してほしいって言ったんです」

隣りからのんびりした声が聞こえて…

二宮…さん?

「あの日…大野がいなかったら俺…
ココロもカラダもどうなっていたかわからない…

今日は俺のことを救ってくれた同僚として
来てもらってるんですよ、個人的に頼んで…ね」


頼まれてねーけど…(。ー`ωー)

でも…意外だ。

二宮さんから
こんな言葉が聞けるなんて…


「い、いや…別に俺はっ…その…っ…」

「ゲイとか、そういうの…
関係ないって思ってるんじゃなかったの?相葉さん」

「おおおおお思ってるよ!思ってる!違うんだ…っ…
俺はただ今日、智くんに思いがけず会え…」

「二宮さん、俺…もうイイっすよね?
これで失礼します。翔さん、また明日…」


相葉雅紀の話を途中でぶった斬り
鞄を掴んで部屋を出た。



やっぱ俺は…アイツらが嫌いだ。

一般ピーポーには
何言っても何やっても許される

…って思ってるあたり。

マジで…サイテーっ…


ゲイであることは隠しちゃいない。

でもアイツらの好奇の的に晒されて
アレコレ言われるのは我慢ならない。

よく考えたら
とんでもなく侮辱されたわけじゃないけど…

…なんか……嫌だ……


くっそ…

だからこういうガチャガチャしたの
嫌だったんだよ…関わりたくない。




そんなんだから……




次の相葉雅紀の来店日
シャンプーの指名が入ったと聞いて。

俺はもう…

どうしようもなく
体の力が抜けてしまった。


/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp