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Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第9章 つんでれアクアマリン【A×O】


【MASAKI】

ゴールデンのドラマの主役が決まった。

「大抜擢ですよ!プロデューサーが、是非相葉雅紀で、って押したらしいです!」

マネが興奮気味に捲し立てた。

「へえ~、なんでだろうね~?」
「そんなの、相葉さんの実力に決まってるでしょう!」

実力~?まあ、それに関しては自信あるともないとも、
どちらとも言えないんだよね~…

今までは結構『おれらしい』って言われる役が多く、
俺的には、『七変化』みたいなのに憧れるから。

そういう意味では、今回の役どころは、俺が今まで演じて来なかった役どころで。
今まで以上に気合も入る。

「髪型少し変えようかな~」
「おお、いいですね!役作りですか~?」
「うん…少し明るくしたいし」


そんな中で起こったのが、今回の不祥事。

表沙汰になったら潤の役者生命は終る。
事務所だって、やり玉にあがるかもしれない。

翔ちゃんや、二宮くんの器のデカさに、
マジで感謝しかない…

あの夜、『アクアマリン』に行き、ニノちゃんに謝罪し、思いがけず彼が笑ってくれたことは驚きだった。

罵られ、訴えると言われたもそこまでだ。
潤はそのくらい酷いことをした…

だけど、ニノちゃんは許してくれた。

もしかしたら、許すことで、レイプさせた自分は、惨めなんかじゃない、って…可哀想な被害者なんかじゃないって…

そう思いたかったのかもしれない

本音がどこにあったとしても、ニノちゃんがそういう態度に出てくれたことに、正直安堵した。


彼が許したと言っても、潤がした罪は消えた訳じゃない。
これからも、真摯に向き合っていかなきゃいけない。

だけど……
潤はもしかしたらこれがキッカケで変わるかもしれない…

尖んがって、粋がって、肩をそびやかして歩いていた潤は、変われば、もっと伸びる気がする。

まあ俺だって、上からそんなこと言えるほどでもないんだ。
もっと頑張らないと(^^;

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