第4章 琥珀色の恋【A×N】
【MASAKI】
ねえねえねえ!!
これは夢なの!?
俺夢みてるの!?
これって現実!?
俺は、手の甲で、
溢れる涙を拭った。
ニノのセーターは、
俺んのと違って、ニノの匂いがした。
↑当ったり前です!
今まではいつも、
もしかしたらニノも俺のこと…?
そう思った1分後にはもうはぐらかされてて…
ニノは俺に告白させないようにしてるのかも?
俺が好きだって言ったのを断って、
俺が傷ついたら可哀想だから…
そういう意味で予防線張ってた、とか…
そう思うと、どうしても踏み出せなかった。
だけど、ニノへの気持ちが
どうしても溢れてきちゃって。
木っ端みじんになってもいいから、
『好きなんだ』って……
そう伝えたくて…
んでんでんで!!
その前に降ってきた、
ニノの唇……
それは、思ってたよりも、
ずーっと、ず―――っと、
柔らかかった(〃∇〃)
ねえ、ニノ…
そうなんだ、よね?
もう、いい…よね?
……ニノも、俺のこと、
好き…だよね?
じっと見つめていると、
ニノは、すっと目を反らせて、
「そんなに見たら、穴が開く…」
って…
でもその耳は真っ赤で。
俺はもう確信した。
木っ端みじんなんかじゃない。
『ニノも俺が好き』
だったら、俺から、先に言う。
俺は、正座をして、小さく咳払いをした。
ニノは、少し潤んだ目で俺を見ている。
「ニノ……
好きだよ……世界中で一番…
いや、宇宙を合わせてもだな!
…ニノのことが、宇宙一、大好き!」
「……うん…ありがと」
「ニノは?」
「俺?俺の気持ち…分かってるでしょ?
そんなの…言わなくたって…」
耳どころか、頬まで真っ赤に染めて…
ちくしょ――――っ///
可愛過ぎる( *´艸`)
でも、やっぱり聞きたいよ。
二文字の言葉…
ニノの口から…
「ニノ…聞きたいよ…俺…」