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Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第4章 琥珀色の恋【A×N】



相葉さんのその綺麗な瞳に
ブワッと涙が溜まってきた。

「…ある、よ……すごくある…っ…」

近くに座った俺の膝の上のセーターに
ゆっくり手を伸ばしてきて

そっと端っこを握りしめる。

「パジャマ代わりだなんて…嘘だよ…
ニノへの気持ちが溢れちゃって
我慢できなくなった時…抱きしめてた…」

相葉、さん……

「封印しようと思ったんだっ…永久に…っ…
でも…でも無理だった…毎日のように会って…
ニノの…その笑顔見てるんだもん…
封印なんて…できるはず、ない……」

ポロリ…って。

綺麗な綺麗な涙が一筋
相葉さんの頬を滑り落ちた。

「ごめん…ニノにはそんな気ないの…
ちゃんとわかってるんだよ…
俺のノープランな衝動的行動も
フツーにスルーするしさ…
それに救われたことも何回もあったし」

掴んだセーターを
優しく撫で始めて…

「でも…恋すると勝手なもんだよな…
もしかしたら…ニノも…なんて…
さっきここでコレ見た時に思っちゃって…」

グスッと涙をすすって
無理して笑っちゃって…

「ホント、ごめん…っ…
こんな話しちゃって…
やっぱ俺、ノープランな男だよね…」


…もう……

…もうっ…もう…っっ…!!


俺は手の中のセーターを
相葉さんに渡して

「…やってみて?」
「…へ?」
「いつもやってたみたいに…抱きしめて?」
「…え、いや……あの……」
「早く」

俺の言葉に
おずおずとセーターを抱きしめ

相葉さんはそれに顔を埋めて
そっと匂いをかいだ。

「あ…ニノの香り……
俺のは…ほら、自分の匂いだから…」

嬉しそうに…泣き笑いするから。

考えるより先に
体が動いて…

セーターごと
相葉さんのことを抱きしめていた。

「…え……え?……ニ、ノ?」
「やっぱ演技はさ…
俺の方が数段上ってことだよね♪」

嬉しくて…
たまらなくて…っ…

「アナタの衝動的行動を
俺がフツーにスルーしてるように
見えてたんなら…さ?」
「え…な、なに……それって…?」
「バカじゃないの…全部、言わせんな…っ」

思わず重ね合わせた唇を
すぐに離して顔を見たら

「も、もしかして…まだ、わかんないの?」

魂が飛んでったような表情で
目をパチパチさせてる

愛しい人が…そこにいた。



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