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Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第4章 琥珀色の恋【A×N】



【KAZUNARI】


『なに、その真剣な顔~( *^艸^)』とか
『相葉さんぽくないよ~(≧∇≦)』とか

いつも通りに
ツッコむこともできたんだ。

『知られちゃいけない』…から。

ずっとずっと…
…そう思ってきたから。

嵐のため…
何よりも、相葉さんのため…

嫌な思いをさせたり
傷つけてしまったり

そんなのは
絶対にイヤだったから。

でも……

一番怖かったのは…

自分が傷つくこと、だったのかも。

こんなマイノリティな想いを
寄せられてることを知った相葉さんが
俺に嫌悪感を抱くことが

…何よりも一番怖かった。

そして…
大切なこの20年以上の関係が
壊れてしまったりしたら……

俺は……俺は………


だから
ここはいつも通り
ツッコまなきゃいけないとこだ…

…そう、思ったのに。



ツッコめなかった。
茶化せなかった。

潤くんの言ってることが本当なら。

この間の札幌の
相葉さんのわかりやすい反応が
俺の思ってる通りだとしたら。

いま目の前にある
この人の真剣な瞳は……



俺は何も言わずに
スクっと立ち上がった。

そして奥の部屋に向かった。

「え?…ちょっと!…ねぇっ…」

相葉さんの必死な声を
静かに背負ショって……


待ってろよ…

そんで…
一緒に出そうよ…

…俺たちの、答えを……

お互いに必死に
抱きしめ続けてきたんなら

解放しようよ…

…その、溢れそうなものを……



俺はすぐに
相葉さんの元に戻った。

大切なものを…胸に抱えて。



俺の持ってきたものを見て
相葉さんの目が驚きに見開かれる。

んふっ…♪

昔からわかりやすい人だけど。

こうもダイレクトだと…
今は愛しさにさえ思えるよ。

「あのさ……相葉さんの話って……」

大好きな瞳を見つめながら
ひと呼吸おく。

イクよ?…俺から……

イっちゃうよ…?



「このセーターと…関係、ある?」



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