第4章 琥珀色の恋【A×N】
潤くん…
『やりにくいんだよ…俺らもさ』
って言ってた…
俺らも…って…
翔さんと大野さんのこと?
三人とも
俺の気持ちを知ってるってことぉ!?
しかも…
一番心に残ってるセリフ…
『30をとうに過ぎた大人二人が…』
二人……
それは……それは……
俺と…相葉さん、のこと?
じれったい?
さっさとくっつけ?
三人には…そう…見えている?
だぁーーーーーーっっ(≧∇≦*)
嘘だぁっ♡♡♡
そんなっ…
そんなこと……っっ!
思わずニヤついて赤面して
スナック菓子や飲み物を
バカスカとカゴに投げ入れる。
と、とりあえず帰ろう…っ
心をフラットにして帰ろう…
帰ってゆっくり…頭を整理して。
でも家までの道も
頭の中は相葉さんのことばかり。
だって…
この間のセーター…
あの慌てっぷり…
説明が…ついちゃう…よ?
それに潤くんは
『しかも一年とか…』って……
一年…?
俺んちで
相葉さんに抱きしめられたあの日…
一年前…だよな?
…え…
相葉さんも…
一年前から…
俺のこと、を…?
ふわふわした頭と体で
マンションのエントランスに入ると
……………
相葉さんが、いた……
……え(◎-◎;)!?
俺が前に一言だけ
「美味そう」って言ったスイーツを持って。
……えぇっ(◎-◎;)!?
もう……もうさっ…(>ω<〃)
30をとうに過ぎた大人ですけどもっ…
心臓のバクバク
止まってくれない(//∇//)♪
「わざわざ買ってきてくれたんだ!嬉しい♪」
なんとかそう答えて
笑うのが精一杯で。
急いでオートロックを開けて
俺の部屋に向かう。
「あんなとこでウロウロしちゃって
誰かに見つかったらどうするつもり?」
いつもみたいにツッコミながらも
これから相葉さんと
密室で二人きり…
二人、きり………
頭の中のエコーを
甘く受け止めながら
コンビニの袋と鍵を
キュッと握りしめていた。