第9章 reunion
「そいつがこないだの二体だ」
「ここまではわかるな?」
恋次がそう聞いた
「ああわかる。スケッチブックが無ければもっとわかる。」
一護がそう言う
ルキアが破面についての図解をスケッチブックに書いていたが、絵心は無いようだ
白哉も絵心無かったわね…
そんなことを思っていると、ルキアが一護にスケッチブックを投げていた
「…当初、尸魂界は藍染が直接コトを起こすまでは静観するつもりだったんだ。十三隊も隊長三人イッキに抜けてまだバタバタしてたしな。」
ルキアがそう言った
「だが予想外に早く成体が完成し、そいつが現世に送り込まれたことでそうも言ってられなくなった。そこで急遽選抜されたのが俺達だ。」
恋次がそう言う
「選んだのは?」
「山本総隊長だ。四十六室が死んで、次の四十六室か決まるまでの間、決定権が総隊長に下りてきてるんだ。
とりあえす、お前を一番よく知ってるってことでルキアが選ばれて」
「違う!実力で選ばれたのだっ!」
「動ける戦闘要員の中で一番ルキアと近しいってことで俺が選ばれた。で、隊長格以外で俺が一番信頼できる戦闘要員を選べって言われて、俺が一角さんに同行を頼んだ。
そしたら弓親さんが"僕も絶対いく!"って言い出して、騒ぎを聞きつけた乱菊さんが面白そうだからって行きたがって…乱菊さんがどーしても行くって聞かないもんだから、日番谷隊長が引率として仕方なく…って感じだな。」
「ピクニックかよ」
一護がつっこむ
「…ともかく、てめーは確実にその藍染に目ェつけられてるってことだ。黒崎一護」
声がした方を見ると、窓枠に座る冬獅郎がいた
「あ、日番谷隊長だ。一人だけ天井裏に入るのを断固拒否したノリの悪い日番谷隊長だ。」
乱菊がそう言った
「マドが開くの外でずっと待ってたんすか?ダメっスよ、それでなくても銀髪の小学生なんて目立つのに」
恋次がそう言う
「…てめえら、尸魂界に戻ったら憶えとけよ…」
冬獅郎が怒る
「破面は、確かに虚の面を剥ぐことで生まれる。だが、その辺の虚の面を剥いだところで大したモンはできやしねえ。本気で尸魂界に戦争を仕掛けるつもりなら、破面化の対象は自ずと大虚以上に限られる」
怒っていた冬獅郎が説明を始めた