第9章 reunion
『ああ、きっとルキアは一護の家に寄るかなーって思ったから。
尸魂界の話も聞きたくて来たのよ』
「よくここが俺の家ってわかったな…」
『?だって大きくクロサキ医院って書いてたもの』
「ああ…なるほどな…」
あ、それで納得するのね
「ネエさーん!!&お姉様ー!!」
私とルキアは飛びついてくるコンを蹴った
「久し振りだなコン!」
「ああ…!ひと夏越しの再会にも関わらず、一片の迷いも無いこの踏みつけ…これぞまさしくネエさん…!!そして、一片の迷いもなく的確に蹴りを入れて無視をするお姉様…!!オレは…オレは幸せっスネエさん…!!お姉様…!!」
ドMかな。
どうやら、外で盗み聞きをしている人達がいたようだ
それを一護が追い払う
『ふふ、面白い家族ね』
「相変わらず、楽しげな家族だな」
そう言ったルキアはしれっとベッドに座っていた
「うるせ!さァ、とっとと教えろよ。破面ってのが何なのか!なんで俺らが狙われてんのか!!」
『あれ?…教えてなかったか…』
「…待ちな、そいつは俺達が…」
そんな声が聞こえた
そして一護の部屋の電球ケースが開く
「教えてやろう」
そこから恋次、乱菊、一角、弓親が出てきた
「うおおおおい!?テ…テメーらどっから入ってきてんだ!!つーか、ヒトの部屋の電気に何してくれてんだコラ!!」
「電球とカケてみました♡」
乱菊が笑顔でそう言いながら一角を指差していた
「何をだ?」
『?ハゲ。』
「おいこら蝶さん?」
『何かしら一角?』
「いくら蝶さんといえど言っていいことと悪いことが…」
『だって、学校でも言われてたじゃない。2回も』
「……」
『よし、話し続けてー』
そう言った時だった
コンが乱菊に飛びつく
「それは制服という名の凶器ですねおネエさーん!!」
容赦なく乱菊はコンを殴った
「…流行ってんのか?アレ…」
一角が引き気味に聞く
「…イヤ、こいつはいつもこうだ。」
それから、破面についての説明が始まった
「…破面は仮面を外し虚と死神、二つの力を手に入れた虚の一団だ。今まで数も少なく未完成だったが、そこに崩玉を持った藍染が接触することで成体の破面が誕生した。」