第9章 reunion
チャドくんの怪我に関してはほとんど織姫が治してくれていたようだ
これなら、大丈夫ね
…まずは織姫からかな
『織姫、大丈夫?』
「蝶ちゃん…?大丈夫…さっき夜一さんが手当してくれたから…」
あの破面、女の子の織姫の顔面を狙うとか許さない
私は織姫に治癒霊力をあて、傷を治す
『骨…折れてるじゃない…』
そちらにも治癒霊力をあてて治していく
「ごめんね、蝶ちゃん」
『ううん。私がもっと早く来ていれば…』
「そんな事ないよ!」
『織姫…。』
私は織姫の治療を終える
「え、嘘、早っ…」
織姫が驚く
『ちゃんと手は動く?』
私がそう言うと手をブンブン振り回す織姫
「うん!」
『なら良かった。チャドくんの治療、任せてもいい?』
「もちろん!」
織姫がチャドくんの治療にあたる
『さて…一護。』
私は一護の元に向かう
『大丈…「触んな」』
『あ?』
食い気味に触るなという一護
反抗期か?
「…あ、いや、その…」
『いいから、こっち向きな』
少しだけ声のトーンを低くした
「はい」
素直にこちらを向く一護
『…怪我自体はそんなに酷くないわね…』
治癒霊力を使おうかと思ったが…
今の一護の霊圧に…治癒霊力は使わない方がいいか…
私はとりあえず一護を治療していく
消毒をしたり、包帯を巻いたり…
『ねえ、一護。何か…悩みがあるんなら…いつでも言ってね』
「…ああ…」
それから、私は織姫に5日間学校を休むように言った
治癒霊力を使って治したとはいえ、骨折していたのだ
織姫はすぐに無茶をするからね…
それから5日間、一護が死神化することは無かった
現世に派遣された死神のアフロが虚を余裕で倒せる訳もなく
結局、私や喜助、夜一が虚を倒していた
私の有給が減っていく…
織姫が学校に復帰する日
私は久しぶりに学校に行った
今まではソウルキャンディーに頼っていたからね
夜一が行ってこいって言うから久しぶりに登校した
『おはよ、織姫』
「蝶ちゃん!」
『怪我は大丈夫そうね。』
「もうピンピンしてるよ!」
満面の笑みでそう返してくれた
「…井上」
一護が織姫を呼ぶ