第9章 reunion
攻撃を避けた夜一はそのまま破面を投げた
「…な……なん…だと…!?」
破面が驚く
「くそがアアアアアっ!!!」
破面が夜一を狙う
「井上を介抱する。薬をよこせ」
「ほいな」
目の前の敵見えてるのかな?って言うぐらいマイペースに話す二人
「待てコラァ!!!」
破面は夜一に手を伸ばす
『守れ、荊棘』
棘の生えた植物の蔦を使った盾だ
攻撃した破面にもダメージがいく
「…殺す…!ぶっ…殺す!!」
私に向かって虚閃を放とうとする破面
喜助がこちらを見る
任せるわよ。
破面が虚閃を放った
だけど、その攻撃が私に当たることはない
「…へへ…ざまあみやがれ…粉々だぜ…俺の虚閃をこの距離でかわせる…ワケ……が…!?」
どうやら、煙が晴れて見えた光景に衝撃を受けたらしい
「な…何だてめえ…何しやがった…!?どうやって虚閃を…」
「ご覧の通りっス。弾くとヨソが危ないんで、同じようなのぶつけて相殺させてもらいました。
信じられないなら、ひとつお見せしましょうか?
啼け、紅姫」
破面に向かって赤い斬撃が飛ぶ
それを、強い方の破面が止めた
「バカが。頭に血を昇げ過ぎだ、ヤミー。こいつらは浦原喜助と四楓院夜一、それに水無月蝶だ。お前のレベルじゃそのままでは勝てん。それに…藍染様に言われただろう。水無月蝶には手を出すなと。」
私に手を出すな…?
『どうしてかしら…?』
「藍染様が直接手を下すそうだ。そんなに価値があるとは思えんがな。
退くぞ」
「…逃げる気か?」
夜一がそう言った
「らしくない挑発だな。貴様ら三人がかりで死に損ないのゴミ二匹を守りながら俺と戦って、どちらに分が在るか判らん訳じゃあるまい。差し当っての任務は終えた。藍染様には報告しておく。貴方が目をつけた死神もどきは、殺すに足りぬ塵でした、とな。」
そう言い残し、破面は帰っていった
『夜一、喜助、先に帰っておいて。私は三人を治療してから帰るわ』
「お主一人で大丈夫か?」
「そうっスよ…病み上がりですよ…?」
『大丈夫よ。すぐに帰るから』
「…わかりました。早く帰ってくるんスよ?」
『はいはい』