第9章 reunion
『どうしてかしら…?』
「藍染様が直接手を下すそうだ。そんなに価値があるとは思えんがな。
退くぞ。」
「…逃げる気か?」
夜一さんがそう言った
「らしくない挑発だな。貴様ら三人がかりで死に損ないのゴミ二匹を守りながら俺と戦って、どちらに分が在るか判らん訳じゃあるまい。差し当っての任務は終えた。藍染様には報告しておく。貴方が目をつけた死神もどきは、殺すに足りぬ塵でした、とな。」
俺は…何も出来なかった
蝶side
熱が下がり、学校も休んだ為暇だった私は買い物に行っていた
そこで出会ったのはスーパーでよく会うおば様
「ちょっと、蝶ちゃんやないの!」
『あ、お久しぶりです、ゆみこさん』
おば様の名前はゆみこさん。
50代らしいが50代には見えない。
「何しぃよん?」
『あ、ちょっと買い物に』
「あんた、このあと時間ある?」
『?ありますけど…』
「そしたら、うちの店寄っていき!手羽先食べさしたる!」
そう言ってゆみこさんはダッシュで買い物を終える
それに続き私も買い物を終え、ゆみこさんに連れられるがまま、お店に向かった
ゆみこさんに連れてこられたのはおふくろという食事処
絶対美味しいお店だここ
「さ、入り入り!」
そう言ってゆみこさんは店に入れてくれた
「昨日たまたま手羽よーさん買ったんよ。」
『そうなんですか?』
「そうそう。みんなに手羽揚げて配りよんやけど、まだ残っとるんよ」
『なるほど』
それで私に声をかけてくれたと
嬉しい…
早速第一弾が揚がる
「ほれ、味見してみ!」
そう言って手羽先をひとつ貰う
『いただきます』
一口食べる
パリッ
パリッとした衣の中にはプリっとした鶏肉…
『美味しいっ!!』
「そうやり?」
『はい、とっても!!あ、もし良かったら…何かに詰めてもらうことって出来ますか?』
「全然ええよ。持って帰るん?」
『同居人に食べさせたいので…』
「そうかいな。ならいっぱい渡すからちょっと待っときや」
そう言ってゆみこさんは大量の手羽先を持たせてくれた
『こんなに沢山…ありがとうございます!』
「唐揚げもサービスで入れといたったで、皆で仲良う食べるんやで?」
『はい!』
ゆみこさんとはまた会う約束をして私は浦原商店に帰った