第9章 reunion
一護side
朝、学校に登校する
昨日の夜の平子の言葉がずっと頭から離れねえ
"オレは仮面の軍勢、オマエの同類や。オレらんとこへ来い一護。オマエはそっち側に居るべき人間やない…"
「ちっ…」
頭から離れなさすぎてイラつく
「おっはよう、黒崎くん!」
井上が笑顔で挨拶してくる
「おはようさん、一護クン!!」
ものすごい笑顔で手を振ってくる平子
平子…普通に登校して来やがった…
「あ!おはよう!えーっと……平子くん?」
井上が平子にそう言った
「おー!名前おぼえてくれたんや!
おはようさん、織姫チャン!!」
そう言って平子が井上に抱きつく
それを見た啓吾と千鶴が激怒していた
今は…そんな事どうでもいい
俺は平子の制服を掴み、人通りの少ない渡り廊下に連れ出した
「っ痛いのォ…何やねん。そないキレんでもええやんけ。別に織姫チャンオマエの彼女とちゃうやろ。オマエみたいなモンがあないなベッピンさんをどうにかできるワケないもんなア」
「違う!つーか井上には後でちゃんと謝っとけ!そこは当たり前だ!」
「しゃーから、オマエにそないなこと言われる筋合いナイ言うてんねやー」
というかそうじゃなくて…
「…平子、お前…何でまだ学校に来てんだ…!?」
「ムチャ言いよんなア。ガッコに来るのは学生の義務やろ。」
「お前がウチの学校に来たのは俺を仲間に引き入れる為じゃねえのか!!
だったらもう学校に用は無え筈だろ!!」
平子の雰囲気が変わる
「…なんでやねん。…オマエまさか昨日の今日でもうオレが諦めた思てんちゃうやろな。
しつこいでオレは。オマエがウン言うまでいつまででもまとわりつくで。…もう遅いねん仮面の軍勢は、一度発症したら二度と元には戻られへん
オマエがどう思おうが、オマエはもうこっち側やねん一護。…織姫チャンも、デカいのも、メガネも、他のいろんな死神達も…みんな仲間やと思てるやろオマエ?」
仲間だと思ってるに…決まってんだろ…
「違うで。仲間でおれんのは今だけや。今のまま死神でおり続けたら、オマエはいずれ必ず内なる虚に呑まれて正気を失う。そうなったら終いや。オマエの力は全てを壊すで。仲間も未来も、お前自身も。全部巻き込んでコナゴナにのォ」