第9章 reunion
「変わんないっスねえ…そういうとこ。息子サンとそっくりだ」
『いやもう本当に。』
「似てねーよ!」
『そういう所がそっくりなのよ。』
「…息子サンと言えば、気付いてます?」
喜助と一心が真剣な顔をする
「…ああ、お前さんの読み通り接触してきたみたいだな。仮面の軍勢だ。」
『…仮面の軍勢…?』
聞いたことない
「禁術を使って虚の能力を手にしようとした元死神の無法集団。所在も思想も一切不明。厄介だぜ」
…それってもしかして、真子達のこと…?
……そうか、そうやって伝えられてたんだ…
四十六室らしい伝え方ね
少しだけ、藍染が四十六室を全滅させたことに感謝した
いつの間にか話が進んでいた
破面もどきのレベルが跳ね上がってる云々の話をする二人
「…解ってんだろ?こいつはつまり、藍染惣右介。あいつが破面もどき共に接触し、真の破面を創り出そうとしてるってことだ。崩玉の力を使ってな。
今でこそあのレベルだが、崩玉の力は絶大だ。やつはすぐに研究を終えるぜ。」
「いずれにしろ、敵味方はともかくとして。みんな動きますよ。仮面の軍勢も、アタシ達も、そして…尸魂界も」
そう言って喜助は私を見る
『そうね、動くわよ。さっきも会議の召集来てたし』
「え…行かなくていいんスか?」
『休暇中に会議なんて出たくないもの。それに、重要なことなら後で誰かが伝えに来るでしょうしね。』
「総隊長怒りません?」
『大丈夫。怒っても怖くないもん』
一心と喜助は微妙な表情をしていた
『さて、帰りましょ喜助』
「そうっスね」
「おい待て…オマエら…一緒に暮らしてんのか?」
『?うん』
「何か問題でも?」
「いやいやいや、おかしいだろ」
『??テッサイもジン太もウルルもいるわよ?』
「それに、元は蝶さんの家っスもんね」
「いや、余計におかしい」
『細かいことは気にしなーい。』
「浦原の所が嫌になったらいつでも俺の家に来いよ」
『気が向いたらね。もしかしたら、遊びには行くかもだけど』
「おう、いつでも待ってるからな」
一心とはそこで別れ、喜助と帰路につく
「ところで…」
『?何、喜助』
「蝶サン熱あります?」