第9章 reunion
一心が落ちたお守りを拾い、コンに投げる
「ホレ、持ってろコン。初めっから、オメーに持たせるために作ったお守りなんだからよ。」
「い…いつから俺が…一護じゃねえって気付いてたんだ…?」
「…最初からだよ。墓参りの日に初めてオメーが一護の体に入ってんのを見た時からずっと、オメーが一護の体に入ってる時は、俺は一度もオメーのことを一護って呼んじゃいないぜ」
一心がそう言うと同時に攻撃を仕掛けてくる虚
「…成程…親が死神ということは…黒崎一護は真血か…。ならばわしが奴に遅れをとったことにも得心がいく…じゃが一心とやら、わしはお前に興味が無い。わしが今宵此処へ来たのは黒崎一護を殺すため。
親ならば居所を知っておろう。黒崎一護を出せ」
「知らんよ。居所なんて、ガキじゃあるまいし。大体ウチは元々が放任主義なんだ。」
「ウソつけ、あんた娘にベッタリじゃねーか」
あ、娘もいるのか
一護が言ってた妹の夏梨ちゃんと遊子ちゃんね
「遊子と夏梨は別だわい!!別っていうか別格!?月とスッポン!?
それに、あんたが俺に興味無くても、こっちはあんたを斬りに来てんだ。相手してもらえないと困るね。」
急に虚が笑う
「斬りに来ただと!?死神風情が大した口をききよるわ!!!よもやお前、わしをただの虚などと思うとるんじゃなかろうな!!見ろ、これがわしの力の姿だ。」
虚がそう言うと、仮面が砕け大きくなった
「な…なんてデカさだよ…前に見た大虚ってのと同じか…それよりも…」
コンの声が少し震える
「大虚…じゃと?そんなものと一緒にするな。わしらは…「破面」」
一心が話に割り込む
「仮面を外し、死神の能力を手に入れんとする虚の一団だ。そうだろ?」
「…なんじゃ、案外と博識じゃあないか。ならば…この剣に勝てぬことも、わかっておろう。」
「斬魄刀…!?ムチャクチャなデカさじゃねえか…」
破面が取りだしたのはとても大きな斬魄刀だった
「そうじゃ!斬魄刀の巨大さは即ち霊力の巨大さ。お前のその小枝のような斬魄刀ではわしの斬魄刀に勝てぬのは自明の理だ、小僧!」
「…そうかい。それじゃあいっちょ、やってみるか!」
何にも変わってないわね、一心は…
刀を構えた一心は少し笑っていた