第9章 reunion
「…何だコレ?全然役に立たねーじゃねぇか…」
俺がそう呟いた時だった
後ろから気配を感じた
急に斬りかかってくる
俺はそれを防ぐ
「てめえっ…平子…!?」
俺を襲ってきたのは転入生の平子だった
「そいつは…斬魄刀か!?何者だてめえ!?」
「しッ!あまし騒ぎなや黒崎一護。お前みたいな霊圧の奴がそない簡単にザワついたらあかん。世界に響いて、感づかれるで」
「感づかれる…?誰にだ」
「…誰に、やと?…そこまで…言わな解れへんのかボケが。」
俺は平子の斬魄刀を弾く
「…来よった」
平子がそう呟く
「…平子……何者だ……お前…!?」
「見てみい、言わんこっちゃない。おんどれが霊圧ガタガタさしよるからやど」
話をそらす平子に俺は少しイラつく
「テメーは誰だって訊いてんだよ!!」
「…ナンギなやっちゃな。そないオレが何モンか気になんのかい。
しゃアないのオ!…ほれ、よう見い。コレ何や?」
そう言って平子は顔に手をかざす
すると出てきたのは真っ白な仮面
それはまるで…
「虚の……仮面…!」
「せや。斬魄刀に虚の仮面。…もう解るやろ。オレは死神から虚の領域に足を踏み入れた者」
俺の脳裏には白哉と戦った時のあの姿が思い浮かぶ
「言うたやろ、仲良うしてやて。
オレは仮面の軍勢。オマエの同類や。
オレらんとこへ来い一護。オマエはそっち側に居るべき人間やない」
平子side
「!!!…な…何だ?この霊圧…しかももう一コのバカでかいのは…虚か…!?」
虚の方も今頃気ィ付いてんのかい
ホンマに大丈夫なんかコイツ?
…しかしこの死神の方の霊圧…知らん奴やな…誰や…?
それに…もう一人は…
「…ってあァ!?」
オレが考えてる最中に逃げる一護
「待てコラどこ行くねん一護!!まだオレ話の途中やど!!」
「断る!!」
「まだや言うてるやろ!!」
人の話聞かんやっちゃ
「いいんだよ、話の内容なんか!オメーらの言う仮面の軍勢ってのがどんな組織だろーが、俺はオメーらの仲間になる気は無えんだからよ!…俺は死神だ!仮面の軍勢の同類じゃ無え!」