第9章 reunion
一護side
朝、代行証が教室で鳴り響いて、虚を倒し終わる
急いで教室に戻るとそこに蝶の姿は無かった
「?井上…蝶は?」
「蝶ちゃんは、熱中症みたいで早退したよ」
「熱中症…?確かにアイツ昨日から体調悪そうだったもんな」
俺は自分の席に座る
ふと横を見ると平子が真剣な表情をしていた
朝のあのおちゃらけた雰囲気からは想像出来ないほどに
そしてその日の夜
「いーやーだーッ!!!もうイヤだ、こんな生活ー!!!」
コンが部屋で叫ぶ
「…うるせえな。ギャーギャーさわぐなよ。遊子達に聞こえるだろ」
「ああ…今となるとオメーの体に入りっぱだった頃は良かったなァ…。ノゾキしようがスカートめくろうが、評判悪くなんのはオメーだもんなァ…気が楽ったらなかったぜ…」
そう言うコンに俺は戦慄する
「てめえ…まさかホントにやっちゃいねえよな…?そんな犯罪行為…」
マジでそんな事されたら俺が社会的に死ぬ…
そう思った時だった
《ホロ"ーウ、ホロ"ーウ》
また代行証が鳴る
「…いい加減慣れてきたな、コイツにも」
俺は代行証を手に取り死神化する
ついでにコンを俺の体に入れる
「じゃあな!帰ってくるまでよろしく頼むぜ!
バタバタ暴れんじゃねーぞ!いいな!」
「りょーうかぁーい♪ごゆっくーりー♪」
そんな声を聞きながら俺は霊圧を感じた所へ向かう
そこにいた虚を倒し終える
「よーし、こんなとこか!」
「ああーっ!!」
後ろから叫び声が聞こえる
…今日は叫ぶヤツが多すぎる
「な…何者だ貴様ぁ!!死神みたいなカッコしおって!!
怪しい奴め!!」
俺に向かってそう言うのはアフロの死神
「…何だお前?」
「え?お…俺!?俺の名前は車谷善之助!!何かの罪でしょっぴかれた朽木ルキア女史のかわりにこの地区をまかせられたエリート死神なのだ!!ビビった!?」
あ、こいつ弱そうだな
「黒崎一護!!死神代行だ!
ほれ、代行証!」
俺は浮竹さんに貰った代行証を見せる
「…な…!何だそれは!?代行証!?そんなもの見たことも聞いたこともないわっ!!」