第2章 第2章 少女一方通行(しょうじょあくせられーた)
少女一方通行はいきなり大声で叫んだ。
黄泉川「どういう意味じゃん?」
少女一方通行「あの人は、いや、あの人間は私を捨てたんです。自分の子供を!まるで古本屋や何かに売るかのように!!」
黄泉川「そんなっ…バカな…。」
少女一方通行「聞いてしまったんです。あの人間達の会話を…。」
過去↓
父「なぁ、あの子を売ろう!だって、1億円だぞ!?1億!もう仕事なんかしなくて済む!一生幸せに生きていけるんだ!!」
母「もう…あの子の起こした事件に関わらなくていいのね!もう頭を下げる事もないのね!!」
父「あぁ!もう終わるんだ!あの子を売る事で!」
母「そうね!はぁ…やっと自由になれる…。」
父「明日、研究所にサインをしに行こう。」
現在↓
少女一方通行「あの子を売ろう。売れば金になると…。あの人間は私を金で売った!金がほしいままに!!なんのためらいもなく!もう私を世話しなくて済むと!!…」
黄泉川「っつ….。」
打ち止め「ごめんなさい…思い出させちゃって…。ってミサカはミサカは…ヒック…泣…」
打ち止めは泣きながら謝った。自分が嫌な事を口にさせたと。
だが、とうの一方通行は知ったこっちゃねぇという冷めた視線で彼女に言った。
一方通行「ハッ。くっだらねェ…。これだから女ってもンは鬱陶しいンだ。」
黄泉川「一方通行!!」
少女一方通行「そうですよね...自分でも十分自覚しています。」
黄泉川「お前…。」