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とある科学の童話物語(おとぎばなし)

第2章 第2章 少女一方通行(しょうじょあくせられーた)


少女一方通行「すでに一方通行の能力がどのようなものかのデータを採取できていたため、それを利用し、私には新たな実験が行われた。それが『レベル6シフト計画』、レベル6への進化の道を開く実験でした。その内容は、"レベル1〜レベル4までの能力者を片っ端から殺す"というなんとも残酷な内容でした。」

黄泉川「なぜ、レベル1〜レベル4が対象なんだ?」

少女一方通行「それは私にも教えてはくれませんでした。それだけではなく、詳しい情報などは一切教えてくれず、ただ人を救えるということだけを教えされました。なので私は、そのレベル1〜レベル4までの能力者を悪い奴らだと教えされ、なんの疑問も持たず、片っ端から殺していきました。」

一方通行「そいつらを殺ったところで何になるっつーンだ?」

少女一方通行「それも詳しくは教えられていません。ただ、"20000通りの戦闘環境でレベル1〜レベル4の能力者を20000回殺害する"そうすればレベル6になれると言っていました。」

一方通行「つまり、俺のシフト内容はそこが根っこだったって訳か。」

少女一方通行「そうなります。そして、その言葉を信じ続け、いつのまにか年月は過ぎ、気づけば8歳でした。」

黄泉川「それまでずっと殺し続けていたのか?」

少女一方通行はうなずいた。

少女一方通行「ですが、一向に実験結果がいい方向にいかなくて、ついに実験は終わりました。その時言われました。役立たずのモルモットめ。と。」

黄泉川「クッ…人間をなんだと思ってるじゃんよ…。」

少女一方通行「そして、そのままレベル6へのシフト計画はお蔵入りしました。何もすることがなくなってしまった私は、つまらなくなって当時いたある研究者に言ったんです。」

過去↓
少女一方通行「あの…私はいつまでここにいればいいのでしょう。最近実験もないし…。退屈です。」
研究者「君はもうすぐある場所へ送られるよ。きっと退屈しないからね。」

現在↓
少女一方通行「そう言われました。」

黄泉川「どういう意味なんだ。」

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