第4章 大好きな先輩とナルシスト男
「そういえばルーちゃん? 今日は描いた絵、提出しなきゃいけないらしいよ?」
『えぇ!!?; じゃっじゃあ急いで戻りませんと!!(焦)』
「うん、戻ろうか」
がくぽに手を引かれながら、ルナはカイトのすぐ真横を通り過ぎた
「ルナ…!」
カイトは振り返って、空いているルナのもう片方の手を掴もうとした…が…
虚しくも、空を掴んだ
保健室の扉を出て曲がったがくぽとルナの姿は見えなくなった
(…ナルシスト君(名前をまだ知らない)。 君が俺に控えめすぎるって言ったから、分かったよ
控えるのはやめよう、ってね?)
「っという訳で、サッカー部を辞めて芸術部に入りました☆」
『どういう訳!!?;』
翌日にカイトは芸術部の部員となりました。