第4章 大好きな先輩とナルシスト男
「嫌だなぁ先輩☆ 俺、寝言なんて言ってませんよ?vV」
俺にニッコリと笑顔で返して来た彼
「やれやれ、最近の後輩は先走りすぎる子が多いね?」
困るよね、そういう子は。 後先考えずに行動をするなんて…
……何でルーちゃんが苦笑いするのかな?
「先輩が控えめすぎじゃないんですか?☆」
自然と俺は彼のその言葉に反応してしまった
控えめ…? …何だろう…、変な感じがする
…いや、ダメだ! 彼に揺すぶられているだけだ
ルーちゃんだけでは飽きたらずに俺にまで意地悪してくるとは………恐ろしい子だ
…とりあえず、彼は確かサッカー部に居たのを見かけた
きっと今も部活活動中だろう
「君は部活中だよね? 戻らなくてもいいのかい?」
「はっはっは☆ 俺はちょっと擦り傷が出来ちゃったから消毒をしに来たんだよ♪ せ・ん・ぱ・いvV」
=イラッ!!!!=
頭に火が点いたような感覚がした
彼は俺の事を試してる。 …いや、ただからかっているだけなのかもしれない…
あ、ルーちゃんがオロオロし始めちゃったよ…
喧嘩してるのかと思って焦ってるのかな?