第4章 大好きな先輩とナルシスト男
そう思いながら俺は一人で保健室へ行った
扉を開けようと手を出したら…
『迷惑かけてすみません… がくぽ先輩…』
保健室の中から大好きな子の声が聞こえて、俺は手を止めた
ハニー? 保健室に居るだなんて…
なんて運命的な!!☆
……って、今なんとか先輩って呼んだよね…?
ハニー以外に誰か居るのか?
「俺が勝手に連れて来たからね、迷惑じゃないよ?」
男の声!!? しかも勝手にって無理矢理俺のハニーを保健室に連れ込んだって事か!!?
ゆっ許さん…!!(怒)
『でも…』
ハニー! そんな男なんて気にする事なんてないさ!!
「ルーちゃんはいつものように俺の隣で笑ってればいいの! 分かったかい?」
そいつの男の言葉で、考えるより先に
「ハニー!」
体が動いてしまっていたんだ…
カイト SiD 終