第4章 大好きな先輩とナルシスト男
『せっ先輩…?』
ルナはゆっくりと立ち上がったがくぽを見上げる
「寝言は寝て言えって知ってるかい? カイト君?」
ニコッとカイトに向かって微笑むがくぽ
あれ…? 何だかがくぽ先輩の背後からドス黒いオーラが…?
「嫌だなぁ先輩☆ 俺、寝言なんて言ってませんよ?vV」
カイトはニッコリと笑顔で返す
「やれやれ、最近の後輩は先走りすぎる子が多いね?」
(それミクに言われたなぁ…;)
「先輩が控えめすぎじゃないんですか?☆」
カイトの言葉でがくぽの眉が一瞬だけピクッと動いた
「君は部活中だよね? 戻らなくてもいいのかい?」
「はっはっは☆ 俺はちょっと擦り傷が出来ちゃったから消毒をしに来たんだよ♪ せ・ん・ぱ・いvV」
=ボゥッ!!=
がくぽ先輩に火が点いた…!!?;
ルナは一人、あわあわと慌てていた
カイト SiD
いつも通りに校庭で部活のサッカーをしていた
ちょっとスライディングしただけで擦りむくだなんて…
校庭の砂め! よくも俺の美しい肌に傷を…!!