第4章 大好きな先輩とナルシスト男
保健室
「傷が浅くて安心したよ」
がくぽはルナの手の平に絆創膏を貼った
保健の先生はどうやら今は出張中でいないようだ…
『迷惑かけてすみません… がくぽ先輩…』
ルナはしょんぼりすると、がくぽがルナの頭を撫でた
「俺が勝手に連れて来たからね、迷惑じゃないよ?」
『でも…』
「ルーちゃんはいつものように俺の隣で笑ってればいいの! 分かったかい?」
『え…?』
それってどういうーーー…
「ハニー!」
突然保健室の扉が開き、入ってきたのはカイトであった
『な!!? 何でナルシスト男がこんな所に…!!?;』
「ハニーが居る所なら何処へでも現れるさ☆」
「ハニー…?」
まっまずい…!
一番先輩には誤解されたくはない…!!
『いやっ! あの先輩…「ルナちゃんは俺の彼女になったのさ☆」
最悪だ…
今年は絶対に厄年なんだ…
がくぽは特に表情を変えず、ただ笑っている