第4章 大好きな先輩とナルシスト男
「隣で一緒に描いてもいいかな?」
『どっどうぞ! 是非!!』
「ルーちゃんはいつも元気で一緒にいると楽しいよ」
がくぽはルナの隣で石像の絵をスケッチブックに描き始めた
(ふわー… がくぽ先輩が私の隣に居る…// それにスッゴく近い…)
ルナは石像を描きながらたまにチラッとがくぽを見たりしていると
「…どうかしたかい?」
不思議に思ったがくぽはペンを止めてルナを見た
『え!!?; いえっ特には…;』
「…ルーちゃん! 手から血が出てるよ!!?」
『へ?』
がくぽに言われてルナは気づいた
手の平から血が滲み出ていた、多分昼食の時に箸を折ってしまった時が原因だろう
『ほっ本当だ! ちょっと保健室に…=フワッ=
言い終わる前に、体が浮いた
「ちょっとルーちゃんを保健室に連れて行くよ」
がくぽはルナを横抱き………お姫様だっこで抱き抱えた
(えっえっ? これって…?)
ルナは今の状況を理解し終わる前に、がくぽは同じ芸術部の同級生に伝えて保健室に行く