第11章 【番外編】マツノトクエスト 第十章
「やっ……」
「「「やった━━━━━━━━━━っ!!」」」
お酒に入っているアルコールがガスに引火し、爆発を引き起こすと、まるで自爆するようにモンスターが吹っ飛んだ。
今まで頑張っていたおそ松は安堵の息をつき、そこに立ち込めていた臭いに口と鼻を塞いで座り込む。
一方の私達3人はダビルダヨーンを倒した喜びから3人で抱き合った。
【 勇者おそ松 のパーティ の レベルが5 上がった】
「あれ? 俺倒してないのに何で?」
「おそ松!!」
喜び抱き合った後、私達は座り込むおそ松に駆け寄る。
私は喜びのテンションからかついおそ松にまで抱き付いてしまい一緒に地面に倒れこんだ。
「やった! やった!! やったよ!! レベルもめっちゃ上がったって事はデビルダヨーンは強いモンスターだったんじゃない!?」
「うぐ……く、苦しっ!! 殺す気かっ」
「っあ! ごごご、ごめん!! つい嬉しくって」
首を絞めつけるように抱き付いてしまっていた為、殺しかけてしまったおそ松から身体を離す。
「っはー、モンスターよりもお前に殺されるかと思ったぁ~……へへっ」
「ぼくらの攻撃じゃ届かないモンスターだったし、魔王の部下でも臭くって清潔感なくって嫌なモンスターなんだよね、あいつ」
つい最近まで仲間じゃなかったのかと思ってしまうが、トド松が仲間だったであろうモンスターをディスる。
まぁ、さっきの岩陰に隠れてる所とかもトド松そのものだったしね。
仕方ないよね、コイツだってある意味ドライモンスターなんだから。