第11章 【番外編】マツノトクエスト 第十章
「わぁ! 皆がこっち来ちゃったらデビダヨも来ちゃうでしょー?! 他の場所に隠れてよね、もぉ~っ」
「お前も戦え腐れ外道~っ!! あのね━━━━━」
おそ松がなんとか注意を引き付けてくれている間にと私はカラ松と隠れていたトド松に作戦を告げる。
もうおそ松の何個目かのツボが投げられて、床に破片が転がっている中、やっと岩の陰から姿を出す私達。
トド松は半分だけ身体を隠してるけど、戦う決意はしてくれた。
「いい? 二人共……もし失敗したら次警戒されちゃうかもしれないから頑張って!」
「う、うん」
「わ、わかった」
もう一度大きくデビダヨが息を吸い込む。
その隙を狙い、私のハリセンを持ったトド松が野球選手のような体勢で身構え真剣な表情だ。
一度息を吸い込み、トド松が言う。
「カラ松、準備いいよ!」
「OKだ、トド松! 行くぜぇ!! ドゥーリャーっ」
向かってカラ松が小さな手頃な酒瓶を勢いよく投げると、トド松は一気にハリセンを振りかぶりデビダヨの口に向かってそれを吹っ飛ばした。
勢いよく投げる必要はないが、カラ松……アイツ恰好つけたな。
【 トド松 の攻撃 トド松 は 酒瓶 を投げた】
━━━━━━━━━━スゥ……ボッ……
「ダヨ………っ」
ダヨーンの口の中、今の瞬間まさしく炎を吐き出そうとしているそこに酒瓶が入ると、尖った牙に当たり瓶が割れ、そして……
━━━━━━━━━━ドカァァァァァァアン
【 トド松 は デビダヨ を倒した 】