第11章 【番外編】マツノトクエスト 第十章
「見つけたヨ~ン」
【 デビルダヨーン が 現れた 】
「ギャアアアア!! 何かキモイの飛んできたぁっ」
空中からバサバサと言う音が聞こえて空を見る。
そこにニヤついた顔の人の姿を成した、だが人ではないものを見た。
見るからに顔はダヨーンだが、これまた私の知っているダヨーンとは違う。
青い体に腰ミノみたいなモノを履いて、大きな羽と悪魔のような尻尾。
爪も長く牙もある、耳もピンと尖って長い。
なんだろうな、例えるならばガーゴイルみたいな感じかな?
「うわっ、嫌なモンスターに会っちゃったよぉ、みんな! アイツの攻撃気を付けて!!」
トド松がそう言うと、デビルダヨーン……長いからデビダヨにしよう、うん。
デビダヨを攻撃する事はなくその辺の岩の後ろにすかさず隠れてしまう。
何でさっきまであんなに戦ってたのに急に隠れたのかと思ったのだが、すぐにその理由がわかった。
【 デビルダヨーン の攻撃 デビダヨ は炎を吐き出した 】
「う……ぐっ……なんという臭いだっ」
デビダヨの炎の攻撃をカラ松は咄嗟にジャンプで避けて口を押える。
確かに凄い臭いだ、息を止めたくなるけどそれもずっとは難しいし限界がある。
「3人共気を付けて!! ソイツは胃の中に発生したガスに引火させて炎を吐いてくるんだっ」
━━━━━━━━━━ボォオオゥッ
「いや、もっと早く言っててぇええええ!? 熱っつー!! 臭ーっ!!」
私が文句を言うがもう遅い。
たちまち私達3人の足元の草が燃えてたまらず踊るようにバタバタと足を動かし熱さから避けている。
トド松は安全な岩の後ろでこちらを見ていた。
【 トド松 は 様子を伺っている 】
あんにゃろう。