第7章 【番外編】マツノトクエスト 第六章
【 ナス子の攻撃 ナス子 は ハリセンを振り下ろした 】
━━━━━━━━━━スパアアアアアアン!!
【miss】
「ぐあああああぁ、避けられた! やっぱそう簡単にはいかないか」
でもまだチャンスはある、私達3人に囲まれ、逃げる機会を逃すモンスター。
このまま一気に叩き込めれば倒す事が出来そうだ。
「おい、ホントは見たくもないけどあれ使ってみろよ!!」
「え? なに?」
「召喚、か……なるほど。 複数いればより楽に倒せるという事だな」
イケメンに文句言ってたのにこの有様。
確かに複数いた方が倒しやすいし逃げられなさそうだけど私のMP大丈夫か?!
「アンタ達、私がもしぶっ倒れたらちゃんと回復してよね!!」
「わーってるって! ほらぁ、はーやーくぅ! 逃げちまうぞっ」
「……くっ」
昨日の怪しいイケメン達の恐怖が蘇るが、早くレベルも上げたいし他の皆も探しに行かなくてはいけないと思うと私はまだ短い呪文にも関わらず覚えていない為、ハリセンの文字を読む。
「え~っと? ひ、光の故郷より来たりし神々しき者たちよ、我に力を与えたまえ! 今ここに契約者……ナス子が命ず、ずずずる」
多少噛んだ。
まぁ、なんとかなるだろう!
━━━━━━━━━━カッ!!
【 ナス子の攻撃 ナス子は召喚術を使い F を喚びだした】
「F!? Fって何!?」
振りかざした先はメタル坊の上。
「やれやれ……私の出番ですか、仕方ないでしょう」
昨日と同じようにもわもわしたキラキラしたいい匂いのモヤが立ち込めてその煙の中から頭身が長い、これまたイケメンの男性が姿を現す。
だが……昨日とは違い見た事のない男性がメタルの上に華麗に蹴り技を繰り出した。
『ジョ~……』
その一発だけの蹴り技に、メタル坊は一撃を受けると地面に消えて行く。
召喚された人物が一瞬で倒してくれたようだった。
【 ナス子 が はぐれメタル坊 を倒した】
【レベルが10上がった】