第34章 第三十三章
━━━━━━━━━━スパアアアアアアアン!!
「ぐわーーーーーーーっ、や、やられたああああぁ」
なんだろうこの茶番は。
イケメンだと思っていた相手は私の攻撃を受けるとドロドロの透明な液体のようなものに変化する。
ちなみにコイツに攻撃をした途端目の痛みは消えたのでそれもコイツの技か何かだろうが攻撃をしたからか解けたらしい。
変形型スライムかな?
一発だけでは仕留められなかったようで、まだスライムは動いている。
また何かに変形されても面倒臭いと思い、攻撃をもう一発仕掛けようとした時、また別の人間型に変形されてしまった。
「あっ!素早いな、もう人型になるなんて」
「ふん、我は魔王様の部下の下っ端の下っ端!!お前たち勇者の顔は知っているぞ、そして……お前もそのPTの一人だとな!さぁどうだ、この姿なら攻撃できまい」
「ランダムハリセン発動━━━━━━━━━━ぅ!」
「え、躊躇一切なし?!」
【ナス子 の 攻撃 ナス子 の ランダムツッコミ】
先程までイケメンに化けていたスライムは、今度はおそ松の姿になったんだけど、それが偽物だとわかってるのに躊躇なんてする訳ないだろう。
逆にね、コイツらに溜まったうっ憤が晴らせて有難いものですよ。
「あちちち、火が火が!!」
「良かったー、今回は成功したぁ」
久しぶりのランダムツッコミがちゃんと敵に発動してくれてちょっと安心する。
それなら殴ればいいじゃないって思うんだけどたまには……たまには使いたいじゃん?
だって覚えるのにかなりのポイント使ってるし!!
【 ナス子は 変形スライム を 倒した 】