第34章 第三十三章
そういえばこの人敵なのか敵じゃないのかどっちだろう?
相変らず男性相手は怖いんだけど、もし敵じゃないのなら一緒に部屋を出られるよう協力した方がいいだろう。
天井から落ちてきたって事は落とし穴にハマったって事だし被害者なのかな。
「すみません、何もない所で躓いてしまうなんて。冒険者なのに動きが鈍いんですよね」
「え、冒険者なんですか?」
「はい、実はこの館に来たのも仲間とクエストに挑む為にきたんですが……館に入った途端に私だけ落とし穴にハマってしまったようで」
「私と同じ状況って事ですね」
なるほど、言われてみればイケメンの服装を見ると冒険者のような服装をしている。
クエストに挑もうとしたとも言っているという事は敵ではないという事か。
それなら選択肢は一つだ。
「二人で協力してこの部屋を出ましょう」
おっと先に言われてしまった。
だが考えている事は同じなので私も頷く。
とにもかくにも仲間と合流しないとだもんね。
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