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【おそ松さん】マツノトクエスト

第30章 【番外編】マツノトクエスト 第二十九話






「ほ、本当に倒して下さったんですね! さすがは伝説の勇者様達だ……本当に、本当にありがとうございます、この村もお陰で助かりました」

今度は記憶の戻ったチョロ松も再パーティに加わり全員で宿に戻り、クエストを完了したことを告げると、店主さんはとても感謝してくれておそ松の手を強く握っている。
目に涙まで溜めてる所を見ると、大変だったけど頑張って良かったなぁ、とか思う。
そのクエストのお陰でチョロ松も帰ってきてくれたし、一石二鳥ともいう!

「いいっていいって、なんたって俺たち伝説のパーティだよ? 困ってる人達を助けるのは当たり前だろぉ? それより報酬以外で何か他のお礼とか……」

「こらおそ松、言ってる事と求めてる事が違うぞ。目がエロい」

これはお姉さんの店にでも行きたいのだろう。
全く、トッティ事件の時にイタイ目を見たばっかりだと言うにも関わらず懲りないな。

「まだ俺なんも言ってないし!ただこの村の未来だけでなく奪われた金品もちゃんとネコババしないで持って帰ってきたんだしさぁ、ちょっとくらい何かあっても……なぁ皆んな」

隣で叱る私の目線なんて無視しておそ松は他の弟達に意見を述べる。

「俺はそんなお礼などしてもらわなくても構わないぞ、なんたって当たり前の事をしたまでだからな? だがしかし、しかし……だ。どうしてもと言うのならその、受け入れなくもないが」

「ぼくだって伝説の人物として当然の事をしたまでだよ♪ま、でも何かくれるって言うなら喜んでもらっちゃうけど」

「お前ら最低だな、困ってる村の人達を助けるのが僕達の仕事だろ? それにまだまだ盗賊や魔王軍に困ってる人達も沢山いるんだから、借金もあるみたいだし!まだこの宿にお世話になるのに店主さんに失礼とか思わないの?」

「「「元魔軍で借金原因作ったお前が言うな!!」」」

「え、元魔王軍? 勇者様、どういう」

「あ!!いやいや〜、なんでもないなんでもない、なはははははは」

チョロ松の言葉に私達三人は我慢出来ずに声を上げてしまったが、ヤバイと思い反射的に互いの口を押さえる。
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