第24章 【番外編】マツノトクエスト 第二十三章
「んじゃ、こんなんはどう? ナス子、お前は新入りと思われてるみたいだし、新入りにアジト案内してまぁす!ってノリでこのまま俺達の誰か一人と一緒に洞窟と部屋の散策しつつ宝物庫も探す。ま、出来そうならそのまま討伐出来るヤツはしちゃってもよさそうだけどな。んで、残りの二人はここに残って料理を手伝いながら出来た料理を運ぶ際に宴の部屋を突き止める」
「うーん、でもおそ松。宴の場で全員眠らせて討伐するって作戦なら、先に私達が何人か先に討伐しちゃった場合、いくら大人数の盗賊だとしてもそれが何人私達が討伐するかわかんないし集まりが悪いと逆に怪しまれないかな?」
チラチラと4人で料理担当の盗賊が来ないか確認しながら食糧庫に屈んで話合う。
「ナス子姉の言う通りだね、逆に疑われてややこしい事になるよりは眠らせて倒しちゃった方が楽だし」
「俺もその方がいいだろうと思うが、誰がここに残りナス子と誰が散策に行くかだ、どうする?」
もう私は散策するメンバーに入ったので3人を見回す。
もしも、もしも何かあった時は最悪だけど結局は戦わなくちゃいけない。
だけどそうならない為に、口が回る相手が必要だ。
私も一応接客業だけどさっきの入り口の時みたいな事が起きると口が回らなくなってしまうし。
3人を見回す……。
さて、どうしたもんか。
おそ松、馬鹿だけど大事な所では機転が利き相手を和ませるような雰囲気を持ち、油断をさせる事に適している。
綺麗な女性以外が相手なら分け隔てなく接する事も出来、口が回る。
しかし調子に乗りすぎてその口調が故に失敗する事が多々ある。
カラ松、いざ何かあった時腕が立つ。
元演劇部とあり演技力もあるのかもしれないが嘘が下手。
相手が小学生と言えど女子と言うだけでも緊張してしまう。
しかしここにいるのは全員男性、けど男性相手でも口が回るかと言うとそこは難しい。
多分一番純粋で鈍感、逆に裏をかかれて作戦がバレる可能性がある。
そしてイタイ。
トド松、機転が利き口も回る。
相手をディスる事の上手いドライモンスターだがあざとく他人に溶け込むのも上手い。
しかし戦闘になった時にもし大人数が相手になってしまった場合体力には欠けるかもしれない。
キレると制御出来ない。