第24章 【番外編】マツノトクエスト 第二十三章
「お前、何でアジトの中でサングラスなんかしてんだぁ? モグラみたいだなぁ」
「え」
「「「…………」」」
忘れてた、私達。
カラ松がグラサンしてるのを当たり前のように思ってて外させていなかったし、カラ松も自分の相棒のようにグラサンを着けている。
ヤバイと言う顔と、確かに洞窟の中なのになんでコイツはグラサンつけてる訳?という気持ちが私達3人のメンバーの目を呆れ顔にさせた。
こりゃモグラ呼ばわりされても仕方ないよね。
「あぁ、さっき外回りから帰ってきたばかりだったんだ」
「ああ! そうかそうか、見回りごくろうさんっ」
カラ松は特に言い返す事もなくサラリと笑顔でグラサンを外し自分の胸元にかけた。
いや、汗はかいてるか……でもこの洞窟の中暑いからそれで誤魔化されているようだった。
盗賊が労いの言葉をかけ、カラ松の背中を強くバシーンと叩いて鼻歌交じりに去っていく。
「うわー痛そう」
「威勢のいい盗賊だな……」
「あれ、私耐えれる気しないんだけど」
だって、背中叩かれたカラ松吹っ飛んで壁にめり込んでるよ?!
確かにね、今の盗賊マッチョだったけど力強すぎじゃない?
耐久力あるからカラ松は鼻血出しながらもフッとか言って普通に戻ってきたけどさ。
「だ、大丈夫? カラ松」
「なぁに、なんの事はないさ。それよりもこれを見てくれ」
カラ松が鼻血をダラダラ垂れながし、何か手に持っている。
よくよく見るとそれは━━━━━
「ん、地図?」
【 カラ松 は 地図 を手に入れた! 】
「あぁ、運のいい事にここの洞窟のマップのようだ」
「壁にぶっとばされただけなのに、どうやって見つけてきたのさカラ松兄さん」
地図を広げて今の場所を確認しつつ、頭領の部屋もしっかりチェック。