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【おそ松さん】マツノトクエスト

第23章 【番外編】マツノトクエスト 第二十二章



「そのスキル故障品なんじゃねぇの? なんのトキめきもないし、俺のチ×コも全く反応しないんだけど」

「魅了ならば俺の方が高い効果を発揮できそうだ、ナス子、指導してやろうか? ん~?」

「いりません! ったくうちの男共は本当に女性を大事にしない!!」

「え、女性?」

「とどまぁつ、そのビックリした目はなにかなぁ?」

 ダメだこりゃ。
 ホントにこんなんで成功するのかはわからないけど、でも女が相手だと盗賊も油断はするだろうなとは思う。

 一応ね、私は顔を知られてるかもしれないから口元には占い師がつけるような透き通った赤紫の布を巻く事にした。

「じゃ、行ってくるから。二人とも手順はわかってるよね? もし失敗しそうだったりしたら合図送るからすぐ来て」

 トド松が言うと、おそ松とカラ松が頷く。
 
「OKOK、素早く倒して服を剥ぐ!! んで、金目のモンも盗る」

「そこまでするのかおそまぁつ?! 服だけ奪うんじゃないのか?」

「いいじゃん、敵なんだし何したってさぁ。どうせ殲滅しなきゃいけない訳だし、俺達が全部もらってやった方が使い道あるってもんだろ」

 なるほど、おそ松が盗賊スキルを覚えたのってこういう性格があるからなのかもなぁ。
 勇者じゃなかったら絶対にシーフの方が似合ってるもんね。

「はぁ、肌がスースーして落ち着かない」

「いーい? もしも喋らなきゃいけなくなったらせめて普通に話してよ? 本当は可愛く甘えるとか指導したい所だけど、到底それはナス子姉には出来ない技だと思うから」

 コイツ……っ、絶対私の事見下してるよね。
 今に始まった事じゃないけど女子力の高さは遥かにトティ美の方が高いし仕方のない事だとは思うけど殴りたーい!

「ナス子、なにか身の危険を感じたら迷わず俺達を呼んでくれ。すぐに助けに向かう」

「うん、ありがとうカラ松。そういう作戦だってさっきトド松が言ったけどね」

「カラ松兄さん、姉さんだけじゃなくてぼくも助けに来てよね!」

「フッ、当たり前だろ」

「いつでもツボ投げの準備はしておくからな!」

 おそ松は助けにくると言うよりここからツボを投げる気満々だ。
 同じ兄弟でも、長男と次男は全然違うな。
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