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【おそ松さん】マツノトクエスト

第23章 【番外編】マツノトクエスト 第二十二章



「じゃあ、まずは服の調達からだね?」

「どうするんだ、ここから見えるに入り口に4人見張りがいるからアイツらを倒して奪うのが一番だと思うが、正面突破はやめた方がいいんだろ?」

 カラ松がトド松の顔を見て顎に手を当てながら唸る。
 何かその4人をこちらにいい手立てはないかと皆一生懸命無言で考えた。
 そんな中、この4人の中では一番頭の冴えているトド松がポンと手包みを打つ。

「そうだなぁ……あ! いい事思いついたっ」

「「「ん?」」」





「ぶっ……だーっははははは、に、似合ってるじゃんナス子」

「………屈辱、結局おそ松がさっき選んだの着なきゃいけない事になるなんて」

「ナス子、腹を、腹を引っ込めるんだ! 腹筋に力を入れろ」

 トド松が考えた作戦、凄く単純なんだけど、女装している踊り子トド松と露出の高い先ほどおそ松が選んだ装備を着た私が、入り口にいる4人を誘惑して誘い出し、着いてきたところを全員でボコり服を奪うと言うモノだった。

「ふっ、んん! 腹筋に力入れるの疲れるっ!! こんなんでホントに大丈夫かなぁ……」

「大丈夫だよ、よくこういうの漫画でもあるでしょ? それに男しかいないムサい場所に女の子が来たら男は絶対に引っかかってつられてくれると思うんだよね、ふふ」

 トド松はいいよ、ずっとその恰好だし実際そういう店でこっちの世界で働いていたんだから。
 けど私、男の人を誘惑するとかした事ないんだけど?
 カラ松に甘い声出した時もトド松にヤメロって言われたし難しい。

「そうそう、ナス子姉は何も喋らなくていいからね? 喋ると逆にきもっち悪いから」

「おい、お前本物の女子に向かって失礼な事を言うんじゃないよ! それに私のパッシブスキルに激しく低いけど【魅了】もあるんだからね!」

 そう、一応……一応魅了スキルはあるのだ。
 今まで一度も成功もした事ないし、試しにコイツら3人にやってみたけど全く変化はなかった。
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