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【おそ松さん】マツノトクエスト

第21章 【番外編】マツノトクエスト 第二十章



「爺さん、俺達スキル習いに来たんだけどさぁ、なんかいいのない? 出来れば値段はそんな高くなくてイイヤツがいいんだけど~」

「いきなり失礼だよ、おそ松兄さん! ぼくたち魔王討伐の旅をしている者で、それに役立つスキルを習得したくって村のクエストと宿を受け付けてる所のマスターから話を聞いてここに来たんですけど、オススメとかありますか?」

 こんな時、日頃からショッピング慣れしているトド松はとても役に立つ。
 どこの店でもお決まりの言葉かもしれないが、まずはオススメから聞くあたり、ちゃんとポイントを突いていっている気がしてつい感心しちゃうよね。

「ふむ……魔王討伐とは、これまた大きくでたものですな……どれどれ」

「「「「?」」」」

 トド松の話を聞いた店主さん、らしき人は眉で隠された目を多分私達の方に向けて上から下にとゆっくり見ていく。
 一体何をしているんだろうと思うのだが、賢こそうで威厳のあるような、でも小さくて可愛いお爺さん。
 何かこの行動には意味があるんだと思って私達は4人で顔を合わせながらじっとお爺さんを見返し、言葉が発せられるまで待った。

「ほほぅ……白、とな」

「白?」

「やはり、女性は白が一番似合いますなぁ、しかし造形や飾りもなく何の色気もない様は少し貴方の年齢を考えると寂しくも感じ」

「ちょぉおおお、なに?! 何で私の下半身見ながら変な事言ってんのお爺さん!! 変態かっ」

「え、お前まだ下着白のままだったの? そろそろ色変えたり紐パンとか挑戦してみたら?」

「えっ……ナス子姉の下着って白なの? しかも何の飾りも可愛くもないような? うーわー……こんな世界に来てまでも装備で遊ぼうとしないなんて勿体なーい、あっちじゃクソダサいもんばっか身に着けてるんだからこっちのゲームの中でくらい身に着けた事のない物着けてみればいいのに」

「そういえばモリヌケの街以来装備を変えていなかったな、レベルも上がった事だし後で新しい服でも買うか、下着と共に」

「お前らまで人の下半身に視線を向けるなゲス野郎どもー!!」
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