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【おそ松さん】マツノトクエスト

第19章 【番外編】マツノトクエスト 第十八章



「なぁんかお前ら、前より急に仲良くなってない? カラ松も、よくわかんねぇけど雰囲気変わった感じするし……なにっ? 俺だけ仲間ハズレ?! ズリぃぞぉ!」

「え? おそ松兄さん疎外感とか感じちゃってる?」

「は?! 別にそんなんじゃねぇけどっ、ていうかその兄さんってなんなんだっつのっ! マイブームなげぇなっ」

「フッ、人のマイブームにどうのこうの言うんじゃないおそ松……見苦しいぞ、いいじゃないか、誰が誰をどう呼ぼうとな」

 フッ、とか言い出したからまたイタイこと言うのかと思ったらまともなことだった。びっくりびっくり。
 私やカラ松は普段からおそ松のことは呼び捨てにしてるから気にならなかったけど、兄弟ってことまで忘れてるとやっぱり兄、って呼ばれるのには抵抗があるもんなのかな?
 トド松が男だからか……これが女の子だったら喜んじゃってそうね、コイツ。

「どうせならおそ松様とか、そういうふうに」

「疎外感感じてるならさ、仲間に入れてあげてもいいよ? おそ松兄さん」

「は?! やっぱり俺を仲間ハズレにし」

「うん、そう。寂しい?」

「寂しくねぇし! い、いい、いいし別に! 寂しくねぇしっ!」

「なんで二回言ったんだ?」

「寂しいからでしょ」

私達が口を揃えておそ松を見ているが、その言葉を否定するおそ松は確実に拗ねている。
 そしてそんなおそ松を見て、私をチラリと見るトド松。

 多分同じ事考えてるかな、今ならおそ松が信じてくれようとくれないとしても寂しい気持ちが芽生えてるおそ松に説明するならチャンスかもしれない。
 否定されたとしても、今度はトド松もカラ松も居てくれる訳だし、前に比べて私の精神面も少し安心出来ると言うもの。

「いい?」

 トド松に顔を向けて一言だけかける。

「うん、ぼくも今がいいんじゃないかって思うよ。否定されたって今度はぼくらがいるんだし、大丈夫だよ姉さん」

「ん? 何を言ってるんだ?」

 カラ松は鈍い。
 全く私達の意図には気づいておらず頭の上には?マークが飛び交っている。

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