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【おそ松さん】マツノトクエスト

第15章 【番外編】マツノトクエスト 第十四章



「何を急に私、女でぇすみたいな感じになってる訳ぇ? 今までそんなの一ミリたりとも出して来なかった癖にさ~」

「まぁまぁ、おそ松。 それよりもこの村は人も多く歩いてるし宿をとるなら早めの方がいいよ、他の人達で部屋埋まっちゃっても困るからさ」

 ジーっとまだコチラを怪しいモノでも見るかのように見つめるおそ松を余所に、チョロ松がリーダーを急かす。

「なんせパーティも5人になったんだ、一部屋にこの人数はさすがにキツイだろうからな……出来れば二部屋借りたい所だが……」

 そのまま歩を進めていくと、村の看板があり割と広めの村のマップが書いてある。
 宿の場所を確認した私達は、セーブ、回復、宿泊込みも兼ねて村散策の前に宿に向かっていくのだった。

 遠くに来ると勿論物価も高くなる。

「いらっしゃいませ~、ご宿泊ですか? おひとり様3000Gになりまぁす!」

 胸が大きく、可愛い系の受付の女の子が満面の笑みで私達を出迎えてくれると、男性メンバー達は顔を赤くしてその女性を見つめてしまった、特に胸。

「ちょ、ちょ~っと高いけど、べ、べべべ別に金に困ってる訳じゃねぇし! それよりお姉さん今晩一緒に飲みに行かなぁい? 俺奢っちゃうよぉ?!」

「あっ、抜け駆けだぞおそまぁつ! フフン、照れる事はない。 本当はそこの変な勇者よりもこの俺、カラ松と飲みたいんだろう……ん~」

「あのなぁ、お前らもうちょっとマトモに目的果たせない訳? あ!あああ、あの、僕はこのパーティの中で一番マトモって言うか危なくないって言うか……もし何か困った事があったらいつでも相談にも乗れますし良かったら」

 我先にとカウンターに群がる狼勇者一行。
 いつもならここにトド松も混ざるのだが、この村にいる間にちゃっちゃっと面倒事を片付けておきたいと思うトド松。
 呆れて兄3人を見てナス子に耳打ちをする。

「うーわー……ナス子姉、誘惑とかさっき言っちゃったけどナス子姉に兄さん達を誘惑するのはちょっと難しいかもね。まぁ、よくよく考えればそんな事、ハナから出来る訳がなかったと言うか……はぁ」
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