第15章 【番外編】マツノトクエスト 第十四章
まだ解決していない問題はあるのだが、心が軽くなっている気がする。
後は一松、十四松を探さないと……。
「一松兄さんと十四松兄さんはどこにいるのかなぁ」
「あ、私も今それ考えてた所」
「ぼくがいたお城にはいなかったと思うけどなぁ、この世界では一度もまだ顔見てないよ?」
なるほど、って事は一松や十四松はトト子の配下または下僕じゃない可能性もあるって事か。
「そっかぁ、ここにいるメンバーは自分から来てくれたようなものだから良かったけど、この広い世界で探すとなると大変だよねぇ」
「そうだねぇ、ま! まずはこっちの馬鹿な兄達をなんとかする方が先かな」
なんて頼りになるのか!!
キスするのはおいといて、いや、おいとけないけどさ……でも、こうやって話を聞いてくれるしアドバイスもくれるトド松に感謝だ。
「記憶が戻ったとしても、レベルも変わってないし戦い方だって覚えてるから、心配しないでね姉さん」
「いやはや、トド松様! マジトッティっす!!」
「いや、それ意味わかんないんだけど」
二人で談笑していると前から声がかかる。
前方を歩いていた3人の前に少し大き目な物体があるのが目に入った。
「おい、出たぞっ! モンスター!!」
「フフ~ン、ここは兄貴の俺に任せておけ! とどまぁつ!」
「はぁ、面倒だけどやるしかないよね」
「カラ松兄さんはもう違う意味で兄貴ヅラしてるよ……あいっかわらず痛ったいなぁ、もう」
【 アタルトイタイワー が 現れた 】
旅も進むとモンスターの種類も増えてくると言うもの、大きい岩のような球体に顔がついている。
だけどこの人数なので難なく倒す事が出来……
ない━━━━━━━━。