第12章 【番外編】マツノトクエスト 第十一章
スカートをめくったおそ松の頭を叩くと頭を掻いて残念そうなおそ松の表情。
「いや、誘惑技でもかけたら仲間になるかなぁって……でもやっぱお前じゃ無理そうだな」
「ここは僕に任せて! お兄さ~ん! 私トティ美っ、さっきは男の子みたいに戦ってたけど……実は女の子なんだよねっ、一緒にお兄さんと冒険、したいなぁ~……」
【トド松の 誘惑 チョロ松 に色仕掛け を仕掛けた】
さっきまで普通に男を見せていたトド松だが、見た目は完全に女の子で露出も高くお化粧もしていて色気もあり可愛い。
「っっっ、ハアァアアアアン!! 行く、行くっ! 行っちゃう~っ、トト子様には申し訳ないけど僕だって伝説の一人なら覚悟を決めて魔王と戦わなくちゃいけないしね!」
そして4人は確認するかのように股間から玉を出し、お互いに見せあう。
ピンクの玉を取り出すトド松を見て一気にガッカリ感が増すチョロ松。
さすがに女装男子には興味はないようだ。
チョロ松はそれまでトド松が女の子かと若干期待していたみたいだけど……まぁ、凄いガッカリした顔をして項垂れた。
が、もう伝説のパーティとわかってしまった手前仕方ない。
証拠の水晶だって持ってる訳だしね。
「お前らぁ! これが、俺達の仲間の印だぁ!!」
「「「おー!!!」」」
「は~……私はこの儀式を何度見せられる事か……ん、あれ?」
そうだった、さっきの召喚でMPを使い果たし、最後の力を振り絞りチョロ松を倒した所為で足元がおぼつく。
そのまま床にヘタリ混んで今回は誰の支えも間に合わずその場に倒れてしまった。
そうだよね、3人もあれ召喚したんだ……し。
眠い………もの凄く眠い、意識がもう、ダメ。
皆が心配そうに駆け寄ってくる姿が見えたのだが、私は瞼を瞑りその場で意識を失ってしまった。