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【おそ松さん】マツノトクエスト

第12章 【番外編】マツノトクエスト 第十一章



「くっ、まさかこの僕が……こんな間抜けそうな連中に倒されるなんて恥ずかしくて城に戻れないよ」

 もの凄く悔しそうに涙を浮かべた顔で下を向く。
 なんだかちょっと可哀想だな……。
 でもコイツはコイツで私を無理やり溺れさそうとしてた訳で、ここで甘くなっていてはダメだ。

 しかし、チョロ松は新品の一人。
 そしてまた会えた幼馴染だと思うと、私の怒りもスっと治まる気がする。

「ねぇ、おそ松。そこのチョロ松、伝説の一人だと思うよ」

「━━━━━は? コイツが? まぁ、如何にも童貞ですってオーラは出てるけどさぁ……」

 呆れ顔のおそ松は、チョロ松の杖は返さず、手に持ったままその人物を見下ろした。

「間違ってないけどその言い方は腹立つ。僕はトト子様のマネージャー兼下僕だよ?! そう簡単に童貞なんて捨ててたら信仰が薄れちゃうだろ!!」

「「「……………」」」

 こんなに正直にカミングアウトしたヤツ仲間になったメンバーで初めてだ。
 私達は少し可哀想な物を見る目でチョロ松を見下ろしてしまう。

「な、なんだよその目は! ……いいよ、もう。負けたんだし好きにすれば?! ただし、痛いのはやめてくれる? 死ぬなら痛みなく逝きたいよね」

 さっきまで震えて泣きそうになってた癖に、童貞云々の話からいきなりツラツラと話しを告げるチョロ松。
 やっぱりここでもあの嫌な光のタマの事を考えてしまう私だったが、思い出そうとした時に物凄くタイミングよく私以外の股間のタマが光り出す。

「はっ?!」

おそ松は赤
カラマツは青
トド松はピンク
チョロ松は緑

「は、はぁああ?! ナニコレ?! 僕の股間光ってるんだけど……っ」

「んなはははははは、童貞言ってるしコイツもお前の事伝説の新品って言うからなんとなくそうかなって思ったけど、仲間だったんだな!」

 おそ松の馬鹿笑いがダンジョンに木霊する。

「仲間~? 悪いけど僕はトト子様の下僕でありこんなちゃんとしてない計画性のないような適当なパーティの仲間になんてなる気は……」

「ほれっ」

「へ?!」

 急にスカートをめくられ、チョロ松の前に私の下着が丸見えになってしまう。

「ブフォ……白ぉっっ、い、いや! まだ、イケ……る!!」

「オイ、何すんだおそ松!!」

 ━━━━━━━ベシっ
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