第12章 【番外編】マツノトクエスト 第十一章
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━━━━━━━━━━カッ
【ナス子の攻撃 ナス子は召喚 を唱え F を呼び出す】
「うぉおおおおおっ、何か球体みたいな中にイケメン3人は狭ーっ!! アンタらくっつきすぎだからっ」
「あはは、また喚び出してくれたと思ったらかなりピンチの状態だったようだねお姫様」
「赤い人! 私の顔に股間が当たりそうなんですけどぉ?!」
そう、レベルが上がったからか今日は3人も召喚してしまった。
赤いおそ松、青いカラ松、緑のチョロ松。
イケメン三人のフローラルな香りが空気の膜の中に広がりそのいい匂いにも若干酔いそうになるし、めっちゃ狭くてギュウギュウ状態。
「オイ、ブス! なんて所に召喚してんだっ、喚ぶならせめて俺だけにしろよ!」
「困りましたね、何か手立てはないでしょうか……こんな狭い中ではさすがに私達も何も出来ないですし」
「うわぁ、動かないで! 動かないでアンタ達っ、近いし怖いし膜が破れるからぁああああ」
イケメン3人がもがき、距離も近くて恐ろしい。
なんとか助けてもらおうとしたけどこれじゃ何にも出来ないんじゃないだろうか。
「ん、何か泉の中で光ったような?」
戦闘中のチョロ松が泉の中の異変に気付く。
「あいつ、召喚したのか! よし、これなら倒せるかもしれないなっ」
「でも水の中で召喚って大丈夫なの?!」
━━━━━━━━━━ザバァッ
空気の膜が破けてしまったのをいい事に3人のイケメンが濡れに濡れた状態で何とも艶めかしい姿で泉から上がると、その一人、イケメンおそ松に姫抱っこのような形で抱っこされていてめちゃくちゃ恥ずかしい。