第12章 【番外編】マツノトクエスト 第十一章
【 トド松の攻撃 ブレイクダンス で足技を披露する 】
「お前ら! ちょっとは学習しろよっ」
【miss】
「ダメかぁ、一応やってみただけだけど……ま、ダメ元だったしね」
しかしチョロ松の詠唱の邪魔は見事に成功しているようで中々魔法は放たれないでいる。
そのまま詠唱を邪魔しようと言う事になり、3人は攻撃を続けていた。
「はぁはぁ……お前ら! ちょっとは緊迫モードとかない訳?! 詠唱くらいさせろよっ」
「させたら俺らに攻撃が来るだろうが、んな事わざわざ黙ってさせるかってのー!!」
一行に魔法を邪魔する3人、攻撃技が多くてもそれは当たりはしないがチョロ松の精神力をイラつかせてMPを削っているようだ。
「はぁ……はぁ……っくそ! このままじゃ何もできない」
疲れて息を吐くチョロ松がMP回復薬を食べてまた回復する。
しかし行動は同じでまたそれを死守する3人。
「……あのさぁ、お前ら。わかってる? 今伝説の乙女はこっちの手の中にあるんだよ? いいの、殺されちゃっても」
「ハッ、そうだった! 一瞬忘れてたああああぁ!」
「なんたる事だ、ナス子を盾に使うとは卑怯だぞ!」
「そうだよっ、いくらトト子様の配下だろうと許さないんだからねっ」
しかし忘れていたのでこんな事を言っても後の祭り。
泉に沈んでいるナス子にはその言葉始終が全て聞こえている。
「ハハハハハ、どうだ! 大人しく僕の配下につくと言うのなら、乙女だけ頂いてお前たちだけは許してやってもいいけど?」
調子に乗り始めたチョロ松は詠唱を一度中断すると、提案を勇者一行にたたきつけた。
「なんだろうな……なんか知らないけどお前の言う事聞くってのがなんかムカツクんだよな」
「あー、それわかるぅ。なんでかわかんないけどぼくも言う事聞くの嫌かも」
「俺達は勇者一行だ、ここでお前の提案に乗る事などはしないし、ナス子も取り戻す! お前を倒してな!!」