第2章 アボカド
「やっぱ…アーティスティックな才能じゃ、智くんには敵わないって思う。ニノには、そういう感性の刺激があったほうが、もっと良い芝居ができるようになるんじゃないかって思うことだってあるよ…」
でも、好きなんだもんね。
しかも両思い。
「でもさ…どういう経緯があったかは知らないけど。ニノが選んだのは翔くんだろ?」
「ん?…ああ…まあ…」
ちょっと照れたのか、鼻の頭をポリポリしてる。
「じゃあ、ニノに必要なのは、やっぱ翔くんなんだよ」
翔くんは俺の顔を見ると、やっぱり照れたのか俯いてしまった。
「ああ…まあ、そうなんだけどな…」
そんな翔くんの姿を見るのは、初めてだった。
いつも俺には、弱みという弱みは見せない人なのに。
「……くそ。潤にこんなこと言われる日がくるとはなあ…」
ふふっと相葉さんが笑った。
「ふうん…翔ちゃんでも自信なくすんだ」
「ばっか…俺、本当はストレートなんだぞ…ニノ相手じゃ勝手がわからないんだよ」
「俺だって…松潤だってそうだよぉ」
「ああ…」
しかも…大野さんもニノも昔からの…20年来の仲間で…
一体、俺たちどうしちゃったんだろう。
俺も、相葉さんも、翔くんも…
どうして今更、こんなことになってんだろ。
「……なんか、俺たち…」
ぼそっと翔くんが呟いた。
「来るとこまで来ちゃったのかもな…」