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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第2章 アボカド


こんぶ飴が歯にくっついちゃって、なんだかもごもごしてる口。
リハだから手抜きしまくって、全然やる気のない丸まった背中。
時間がぽっかり空いちゃって、ボケッとしてるときのだらしなく開いた口。

なんかもう…なんでそんなの見つめてるのか、俺自身にだってよくわからない。
わからないけど、なんか目で追っちゃうんだよ…

「ああ…三島由紀夫に相談したい…」
「あ?」
「…なんでもない…」

夕飯はリハの合間で、控室で食ってたらいつのまにかつぶやいちゃってた。

「おまえ、三島なんか読むの?」
「わりーかよ…有名なのは読んだよ」

翔くんが弁当を食いながらまじまじと俺の顔を見た。

「なに?三島に相談したいことってなんだよ?」
「えー…なんでもねえよ…」

三島由紀夫は、あっちもいける筋のひとで。
簡単に言えば、両方いけた人で…
実際作品にもそういうのを題材にしたものもある。
つい最近、読んでたもんだから…

「まさか男に恋しちゃったとか?」
「ごふっ…」
「お、おい…」

思わぬ言葉に、盛大にむせた。

「ぐ、ぐるじい…」
「水飲め、水…」

翔くんがペットボトルの水を差し出してくれて、なんとか飲んだ。

「…なんだよ…図星?」
「ち、ちが…」

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