第2章 アボカド
今まで見たこともない、冷たい目で睨まれた。
「俺がニノのことバカみたいに喋ってたときも…そうやってホモだからって軽蔑してたんだろ?すまなかったな」
「ち、違う…」
「違わないだろ。わかってんだよ、異常だって…」
ぽろっと涙が一筋、溢れていった。
「男が…男を好きになるなんて…」
自嘲するように笑うと、ごしっと腕で目を擦った。
「ばかみたいだ」
それでも…
俺や相葉さんが聞いてきた、大野さんのニノへの気持ちは。
ばかみたいだって思えなかった。
男女の恋愛のように、ただ好きで惹かれて。
その気持ちをどうすることもできなくて。
男同士だから伝えることもできなくて。
苦悩するのだって、男女の恋愛と何も変わることはなくて。
いやらしさとか、嫌悪感とか感じたことはなかった。
「ごめん…大野さん聞いて…」
確かに俺はホモじゃない。
男を好きになったことなんてない。
だけど…その気持ちを否定することなんて、できないんだ。
そんな資格、俺にはない。
人の心は自由だから。
「俺、確かにホモじゃないし…だけどさ、大野さんのことばかみたいだとか軽蔑したことは一回もないよ?」