第2章 アボカド
理解した途端、俺までまっかっかになった。
「ごごごごめんっ…」
ぶわーーーっと、頭の中をいろんなことが駆け巡った。
そうだった、大野さんの好きな人はニノじゃないか。
ということは、大野さんはバイとかゲイとかで。
だから男に触られたら、そういう気分になるんじゃないか。
つかまて、大野さんってどっちの意味でニノのこと好きだったんだっけ。上だっけ、下だっけ。
上だったら、あれか、俺はケツを狙われ…
「ぬあああああああああああ!俺はホモじゃねえ!」
「わっ…わっ…なに松潤!びっくりした!」
「ご、ごめん…」
なんか…今、ものすごいまずいことを口走ってしまった気がする。
「やべ…」
また突然大野さんががばっと起き上がった。
「…帰る…」
「えっ!?おーちゃん!?」
「ごめん、俺、気持ち悪いよね。帰る…」
「あっ…ごめんっ…違うんだって!大野さんっ」
「どーせ…俺、ホモだし…」
ややややばいっ…
これは絶対こじれるっ…
慌てて立ち上がって、背もたれ越しに大野さんの腕を掴んだ。
「ち、違うっ…大野さん!聞いて!」
「いいっ…」
ものすごい力で振り払われた。
「触るなっ…」
同時に見上げた顔は、目に涙をためてて。
でもその目は、怒りでいっぱいで。
「そうやって俺の事、軽蔑してたんだろ?悪かったな、今まで」